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Top > スタッフコラム > 2022/06/30 仕事で使う大量のデータ。失う前に多重バックアップは必要不可欠です。
仕事で使う大量のデータ。失う前に多重バックアップは必要不可欠です。
HDD SSD イメージ
会社で仕事をするにしてもテレワークで仕事をするにしても、その大元となるデータは何かしら必要になります。会社によっては安全性などの面から全てをクラウドストレージや社内のサーバで運用し、手元のパソコン(ローカル)には一切のデータを保存しない場合もあります。
しかし、それぞれのパソコンや何らかの外付け記憶装置にデータを保存し、それらのデータを持ち運んで利用するといった運用をする場合も多く、そのデータ量が多ければ多いほど消失してしまった際のダメージは計り知れません。
■参考情報:ウィキペディア(Wikipedia)
●USBメモリ(USB flash drive = USBフラッシュドライブ)とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/USB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96
SSDは読込み・書き込み速度が早くてとても優秀ですが、もちろんデメリットもあります。
DATA イメージ
はじめに、この記事ではバックアップメディアとしてSSDを中心に書いていきますが、それはデメリットよりもメリットの方が上回ると感じられるという、私個人の見解からそうしているだけです。容量単価の差(価格)や故障した際のデータ復旧の難易度など様々な事情も考慮して、それぞれに合ったメディアを利用するのが最適解だと考えています。
もちろんステルスマーケティングではありませんので(笑)、あらかじめ特定のメーカーや製品についての記事ではないことを明記しておきます。
ちなみに私の場合、会社のパソコンにリモートで接続する環境を構築してあるので、無理に大量のデータを持ち運ぶ必要がないようにはしてあります。
しかし、大量の画像データであったりその他データであったり、とにかく容量もファイル数もあるため、通信環境が悪いとデータのやりとりに支障がでる場合もあり、完全なローカル環境でも作業ができるようにという理由もあって、必要最小限のデータ(※機密や個人情報に類するデータ以外の安全なもの)はSSDに保存して持ち運んでいます。
USB接続 イメージ
コンパクトで軽く読み書きの速度もHDDと比べてかなり優秀、しかも大容量なので大活躍中(あくまで私の中でですが…)の私の外付けSSDですが、もうかれこれ二年以上はほぼ毎日のように使用しています。いくら同じデータが会社のパソコンにもあるとはいえ、500GBを超える大量のデータが万が一にも消えたりすると洒落になりません。
ましてや両方が同時に消えるなんてことになったら、私自身が消えてなくなりたい気分になってしまいます…。精神的な安定のためにも、そろそろ更なる多重バックアップをしようと思いたちました。
尚、どのような記録メディアにも製品寿命が存在します。内蔵型か外付けか、また元々の製品の品質や使い方によっても差が生じますが、USBメモリ・SSD・HDDのどれも5年程度が製品寿命の目安と考えるのが一般的のようです。
せっかくですのでそれぞれの簡単な特徴もまとめておきます。
◆HDD(hard disk drive = ハードディスクドライブ )
“スピンドルモーター”で“プラッタ”と呼ばれる金属の円盤を回転させ、“磁気ヘッド”という部品でデータの読込み・書き込みをおこないます。ここで名前をあげた全ての部品は動くことが前提の(しかも精密な動作を要求される)ため、振動や衝撃によって故障するリスクが高いことが挙げられ、そういった破損によってデータ消失の可能性も生じます。
様々な製品が登場していることもあり、容量単価は比較的安い部類の製品だということも言えます。
万が一故障した際のデータ復旧の可否についても、今回比較した三つの製品の中ではおそらく最も可能性が高いと思います。
◆USBメモリ(USB flash drive = USBフラッシュドライブ)
NAND型フラッシュメモリを用いた記憶メディアです。物理的なデータのやり取りをおこなうHDDとは違い、機械的な駆動部分がないので静かで比較的衝撃等にも強い製品です。
記録方式の違いによって“TLC”“MLC”“SLC”という三種類の方式があります。それぞれの違いは製品寿命に直結する最大書き換え回数です。TLCで数百回から数千回、MLCで1万回程度、SLCで10万回程度と言われています。
様々な製品が存在しますが、価格は記録方式の差と言っても過言ではないでしょう。
万が一データ復旧が必要になった際の難易度はHDDの比ではないと言われています。
◆SSD(Solid State Drive = ソリッドステートドライブ)
USBメモリと同様に、NAND型フラッシュメモリを用いた記録メディアです。物理的なデータのやり取りをおこなうHDDとは違い、機械的な駆動部分がないので静かで比較的衝撃等にも強い製品です。
ではUSBメモリと何が違うのか(※ここではUSB接続タイプのSSDを例として説明しています)? あまり専門的な内容を書くと長くなるのでここでは簡単な違いのみ記載しますが、その最大の違いはパソコンに接続した際の認識が“USBメモリ = リムーバブルディスク”なのか“SSD = ローカルディスク”なのかという点です。
製品による価格差は記憶容量による差は当然として、USBメモリと同様に記録方式による差でも違ってきます。また、接続インターフェースの違いによるデータの転送速度によっても違いが生まれます。
データ復旧に関してはUSBメモリと同様に、難易度はHDDの比ではないと言われています。
USBバックアップ イメージ
以上の特徴なども踏まえて、ご自分に最適と感じるバックアップメディアを選んでバックアップをおこなえば良いと思います。
ただ、私が今回多重バックアップをするに至った製品寿命についても少し書いておいた方がいいかもしれませんので、製品の寿命や故障の予兆についても簡単に記載しておきたいと思います。
尚、大まかに「論理障害」と「物理障害」に分けて説明を書いておきたいと思います。
一般的に論理障害とは機器自体に問題がないにも関わらず記録データの破損によって生じる障害を言います。そして物理障害とはそのものズバリ、機器の物理的破損によって生じる障害です。
◆HDDで起こりうる不具合の兆候
論理障害としては、“OSが起動できない”,“ファイルやフォルダが開かない”,“ファイル名が勝手に変わる”,“フリーズ”,“ブルースクリーン表示”などが挙げられます。
物理障害としては、“異音(以前までと違う音がする)”,“異常に熱くなる”,“ディスクが認識されない”,“頻繁な再起動”,“フリーズ”などが挙げられます。
◆USBメモリで起こりうる不具合
論理障害に関してはHDDで挙げたものとほぼ同様の症状が起きます。容易に抜き差しが可能な為、読込みや書き込みの最中に抜いてしまって、ファイルフォーマットが破損することが発端となることが多いようです。
同様に物理障害については製品により差異がありますが、コネクタ部分の着脱の繰り返しで接触不良が発生するようになります。材質による差異があるようですが、およそ1500回前後の着脱によって症状があらわれ始めるようです。
◆SSDで起こりうる不具合
論理障害・物理障害のどちらも、兆候としてはHDDと近いと考えて問題ないと思います。
SSDは寿命が近づいてくると処理速度の低下が顕著になるようです。処理速度の低下が原因と考えられる急なシャットダウンやフリーズが頻発したら製品寿命を疑ったほうが良いかもしれません。
尚、SSDは製品ごとに書き込み可能な総データ量「TBW(Tera Byte Written または Total Byte Written の略)」が決まっています。この数値が大きいほど書き込みの制限回数が多くなるので、“TBW”がSSDの製品寿命と考えることが可能です。ちなみに最近のパソコンはSSDをメインのドライブにしていることが多いですが、メインドライブ(※ここではOSがインストールされているドライブを指します)のSSDがTBW値に達すると、パソコンが正常に動作しなくなってしまうので注意が必要となります。
製品ごとの“TBW”は各製品のメーカーページで確認できるので、一度調べてみると良いかもしれません。
PCヘルプ! イメージ
少々色々なことを書きすぎて、結局何が書きたかったのかよくわからない記事になってしまいました…。
ただ言えるのは『データのバックアップは重要!』という点につきます。仕事だけでなくプライベートでも、大切な思い出の写真や動画データが突然失われたら悲しむことになりますし、後悔してもしきれないはずです。
『心の平安のために失う前のバックアップ』。必要だと思いませんか?
2022/06/30 [ 文:スタッフ S ]
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