サブスクリプション版Office「Microsoft 365 Family」が2022年7月19日より日本国内向けに提供開始。アメリカ版提供開始から遅れること約2年…。
少し以前の話となりますがMicrosoftは2020年3月30日(米現地時間)に、“Office 365”を2020年4月21日(日本時間22日)から“Microsoft 365”に改名すると発表しました。それと同時に様々なサブスクリプションプランの導入も併せてリリースされた訳ですが、なぜかその中で「Microsoft 365 Family」は日本国内向けには導入されませんでした。
私の記憶が確かであれば、当時のマイクロソフト社からは『「Microsoft 365 Family」の日本導入は未定である』というコメントしかなかったように記憶しています。
なぜ2年以上も経過してから日本国内向け提供となったのかは謎ですが、逆にそのブランクを経た登場に興味を持ったので、簡単にご紹介してみたいと思います。
「Microsoft 365 Family」は、個人向けの「Microsoft 365 Personal」を家庭向けに拡張したプラン?
細かい点は抜きに手っ取り早く「Microsoft 365 Personal」と「Microsoft 365 Family」の違いを確認したいというせっかちな人は、上記リンクのマイクロソフトの公式ブログを参照してください。比較表が掲載されているので一目瞭然ですW。
正直なところ「Microsoft 365 Family」で利用できる機能(サービス)は、「Microsoft 365 Personal」とほぼ変わりません。違いは“価格”と“利用できるユーザー数”の他、「Microsoftファミリーセーフティアプリ」の全機能が利用可能になるという点くらいです。
「Microsoftファミリーセーフティアプリ」は子どもがパソコンやスマートフォンを過度に使うのを防止したり、不適切なコンテンツにアクセスできないようにするコンテンツフィルター機能や、「Microsoft Store」の支出管理などを統合したもので、健全なオンライン利用を促すために役立つものとされているプレミアム機能です。
※導入後に別途アプリのダウンロードが必要となります
価格(※表示は全て税込)とユーザー数は「Microsoft 365 Personal」が月額1,284円(12ヶ月版:12,984円)、ユーザー数は1ユーザー(※ただし同一ユーザーが使用するすべてのデバイスで同時に5台までサインインが可能)。
「Microsoft 365 Family」が月額1,850円(12ヶ月版:18,400円)、ユーザー数は6ユーザーとなります。
また、利用できるクラウドストレージ「OneDrive」のストレージ容量は「Microsoft 365 Personal」が1TB、「Microsoft 365 Family」が1ユーザーあたり1TB(つまり6TB)といった違いがあります。
尚、どちらの製品にも該当する点をもうひとつ加えると、パソコンや周辺機器との同時購入で、12ヶ月版と同じ価格で更に3ヶ月分のサブスクリプションが利用できる15ヶ月版が家電量販店やオンラインストアで販売されます。
ただし、同時購入の対象製品は販売店によっても異なりますので、各販売店にて確認する必要があります。どういったものが同時購入の対象製品になるのかがマイクロソフトの公式ブログにあったので、参考までにリンクを貼っておきます。
最後に一点、今回国内向け提供開始が発表された「Microsoft 365 Family」は、あくまで 家族で「Microsoft 365」を使うユーザー向けのプラン だということを付け加えておきます。
それにしても「Microsoft 365 Family」の提供開始発表の直前に、マイクロソフトの“利用規約の更新”が通知されたのには何か関係があるのでしょうか?
時間があれば今後関連性を調べてみたい…、けど時間が…。