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Top > スタッフコラム > 2021/09/14 「アルファ株」「デルタ株」「ミュー株」…。なぜギリシャ文字?
「アルファ株」「デルタ株」「ミュー株」…。なぜギリシャ文字?
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2019年後半から現在に至るまで、世界中で新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか収まらない中、様々な「変異株」が次々と発見されています。一般的に当初は発見された国名にちなんで「イギリス株(現在のアルファ株)」、「南アフリカ株(現在のベータ株)」、「インド株(現在のデルタ株)」などと呼称されていました。なぜ突然ギリシャ文字での名称に統一されたのでしょうか?
■参考情報
WHO(世界保健機関)新型コロナウイルス関連情報公式ページ
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
WHOの公式見解では「議論を簡易化するとともに、名前による偏見を取り除くため」との事。
当初の呼称は専門家や報道機関によって、世界的にも表記や名称がバラバラだったようです。例えば最初に変異株が見つかった国の名を冠する“イギリス株”や“ブラジル株”は、一般にわかりやすく伝えるために報道機関や報道機関に説明する専門家が用いていたりしたもの。また私も含む一般人にはわかりづらいですが、「B.1.1.7系統の変異株(いわゆるアルファ株)」や「B.1.351系統の変異株(いわゆるベータ株)」といった国際的な系統分類命名法による学術的な呼称も使われていました。
そんな中、2021年5月にインド政府が『「B.1.617.2」が「インド型変異株」と呼ばれていることに抗議』したことをきっかけとして(おそらくですが…)、WHOはギリシャ文字を使用した新しい命名システムである「WHOラベル」を使うことを発表し、報道機関等にもこの名称を使用することを推奨したようです。ちなみにギリシャ文字による名称は、WHOが指定する「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株(VOI)」につけられています。
尚、ギリシャ文字は24字しかありません。このコラムを書いている9月中旬時点で発表されている「ミュー株」は、「注目すべき変異株(VOI)」に分類された12番目の変異株です。すでに半分までギリシャ文字を使用してしまった訳ですが、今後更に変異株が発見されて24を超えてしまった場合はどうするのでしょうか? WHOでは既に検討に入っているらしく、万が一24を超えてしまった際には新たな命名システムを発表するそうです。
完全に余談ではありますが、個人的には14番目(※下記参照)の変異株が登場した時に、ネット上で(特にtwitterで)ものすごいネタ祭りになるんじゃないかと予想しています…。
※ギリシャ文字14番目:Ξ (読み=クサイ、クザイ、グザイ、クシーなど)
【単なる雑学メモ】
“アルファベット”という皆さんご存じの言葉。
私は知らなかったのですが、その語源はギリシャ文字の最初の文字である「Α(アルファ)」「Β(ベータ)」の文字名称からきていたんですね。皆さんはご存じでしたか?
2021/09/14 [ 文:スタッフ S ]
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